予防・メンテナンス
PREVENTION予防治療
PREVENTION虫歯や歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づいたときには歯のダメージが大きく、長く機能できない状態になっていることがよくあります。残念ながら抜歯が必要となることも少なくありません。虫歯や歯周病を自覚してから治療するだけでは、歯の寿命はどんどん短くなってしまいます。
歯を長く機能させるためには、虫歯や歯周病にかかりにくくする「予防治療」が必要です。たかはし歯科医院では、定期検診をはじめとして歯のクリーニングやフッ素塗布など、患者さまのお口の状態に適した予防治療をご提案します。治療法の選択肢や料金などについてもわかりやすく丁寧にご説明し、患者さまに充分にご納得いただいてから治療を開始します。どうぞ安心して受診ください。
歯を失わないために
ある調査によると、80歳時点での歯の平均残存数がアメリカで16本、スウェーデンでは19本であるのに対し、日本では7本とかなり少ないことがわかっています。これは、欧米のように「予防のために歯科医院に行く」という習慣が日本では定着していないことが原因の一つです。大切な歯を失わないために、ぜひ歯科医院で定期検診や予防治療を受けることを習慣化していきましょう。
予防治療の種類
TREATMENTプロケア
プロケアは、歯科医師や歯科衛生士が行なう予防を目的としたケアです。患者さまのお口の中の状態をチェックし、一人ひとりに適した予防ケアをご提案します。
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クリーニング
歯磨きだけでは除去しきれない歯垢や歯石を専用の器具を使用して取り除きます。細菌の塊である歯垢や歯石が溜まると虫歯や歯周病のリスクが高まるため、予防には定期的なクリーニングが効果的です。
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PMTC
電動歯ブラシのような機器を使用して歯垢や歯石、着色汚れを一気に取り除き、歯の表面をツルツルに磨き上げます。細菌を減らすだけでなく歯垢が再び付着しにくくなる効果が期待できます。
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ブラッシング指導
毎日の歯磨きの質を高めるため、正しい磨き方をお伝えします。現在の磨き方で磨き残しができやすい部分をチェックしたうえで、歯ブラシのあて方から角度、力の入れ具合まで丁寧に指導します。
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フッ素塗布
虫歯予防を目的として歯の表面にフッ素(フッ化物)を含む薬剤を歯の表面に塗ります。フッ素には歯質を強化するほか再石灰化を促す効果があり、乳歯や生えたての永久歯などの虫歯予防に有効です。
ホームケア
ホームケアは、患者さまにご自宅などで行なっていただくケアです。プロケアとホームケアは、どちらが欠けていても虫歯や歯周病の予防は難しいため、二つのケアを両立させることが重要です。
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毎日の歯磨き
虫歯や歯周病の原因となる歯垢は日々発生し続けるため、歯磨きできちんと歯垢を取り除くことが予防の基本となります。当院にて指導を受けた正しい歯磨きを毎日実践し、清潔なお口を保ちましょう。
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生活習慣の改善
虫歯や歯周病は生活習慣病といわれています。予防するためには歯磨きを毎日実施するだけでなく、糖分の多い飲食物の摂取や飲酒、喫煙などのお口の中の細菌が繁殖しやすい生活習慣を改善することも大切です。
メンテナンス(定期検診)
MAINTENANCE虫歯や歯周病は初期段階では痛みなどの自覚症状に乏しく、患者さまご自身で気づくことはなかなかできません。そこで重要なのが定期検診です。定期検診では歯科医師がお口の中を丁寧に診察・検査するため、虫歯が歯周病を初期段階で発見できます。
虫歯や歯周病の予防では「早期発見・早期治療」が重要です。虫歯や歯周病は進行すればするほど歯の寿命が縮んでしまいますが、初期段階で治療できれば歯へのダメージを抑えられます。また、初期段階なら最小限の治療ですむため、治療費も抑えることが可能です。重度の虫歯や歯周病になってから治療するとなると、歯の修復にかなりの治療費がかかってしまいますが、定期検診を受けておくとそのような事態を回避できます。総合的にみると、定期検診を受けたほうが歯科治療にお金をかけずにすむのです。
このように定期検診には多くのメリットがあります。年齢を重ねても自分の歯で食事をし、笑顔に自信をもつためにも、定期検診を受けてお口の健康を保ちましょう。
クリーニング・PMTCにともなう一般的なリスク・副作用
- 内容によっては保険適用となることもありますが、歯の病気の治療ではないため自費(保険適用外)となることもあり、その場合は保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 歯科医院でのクリーニング・PMTCだけでは、虫歯・歯周病の予防はできません。日ごろから歯磨きなどのケアに努めることで、予防効果を上げられます。
- 歯肉の腫れや歯肉炎のある方は、器具が当たることにより痛みや出血をともなうことがあります。
- 歯と歯肉の境目への歯石の付着が多い方は、歯石除去後、歯肉から出血が見られることがあります。多くの場合、クリーニング後しばらくすると出血は治まり、1~2日で歯肉は治癒します。
- 着色汚れや歯垢・歯石はクリーニング・PMTCで除去できますが、効果は永続的ではありません。いずれも再付着するものなので、定期的に受診して処置を受けることが大切です。
フッ素塗布にともなう一般的なリスク・副作用
- 保険診療となるのは、基本的には13歳未満で、虫歯予防の指導を継続的に受けているにもかかわらず虫歯の多い子どもに限られます。健康な歯に対する虫歯予防目的で行なう場合は自費診療(保険適用外)となります。詳細は歯科医師にご確認ください。
- 補助的な予防ケアとなり、虫歯にならないわけではありません。あくまでもきちんと歯磨きをしていることが大切です。
- 効果が永続的ではないので、年に数回フッ素を塗布してもらう必要があります。
- フッ素塗布を必要以上に繰り返したり、歯科医院でのフッ素塗布のほかにフッ素配合の歯磨き剤などを多用すると、フッ素の過剰摂取になる可能性があります。